歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばり

当院では、視診、触診、レントゲン撮影により丁寧に診断し、保険診療でナイトガードを製作します。

  • 「朝起きると顎が疲れている」という方
  • 「歯が削れてきた」とお悩みの方

日常生活指導も行い、歯や顎への負担を軽減する治療について一度ご相談ください。

目次

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしり(ブラキシズム)とは、無意識のうちに歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習癖です。就寝中に起こることが多いですが、日中も無意識に行っていることがあります。

歯ぎしりには、大きく分けて3つのタイプがあります。

グライディング(歯ぎしり)
上下の歯を横方向にこすり合わせる動作です。ギリギリという音がするため、家族に指摘されることもあります。

クレンチング(食いしばり)
上下の歯を強く噛みしめる動作です。音がしないため、自覚しにくいタイプです。

タッピング
上下の歯をカチカチと打ち鳴らす動作です。比較的まれなタイプです。

歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯が削れたり、割れたり、顎関節症を引き起こしたりすることがあります。

当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴

当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴

丁寧な診断

問診、視診、触診、レントゲン撮影により、歯ぎしりや食いしばりの有無を診断します。

視診
歯の削れ具合、摩耗の程度、歯の破折やヒビの有無を確認します。歯が平らになっている、エナメル質が薄くなっている場合は、歯ぎしりの可能性が高いです。

触診
咬筋(噛む筋肉)の発達、硬さ、圧痛を確認します。咬筋が発達している、触ると痛い場合は、食いしばりの可能性が高いです。

レントゲン撮影
歯の根の状態、顎の骨の状態を確認します。歯ぎしりや食いしばりにより、歯の根が短くなっていることもあります。

これらの検査により、歯ぎしりや食いしばりの程度を評価し、適切な治療法を選択します。

保険診療でのナイトガード製作

歯ぎしりが認められる場合は、保険診療でナイトガード(マウスピース)を製作します。就寝時に装着することで、歯や顎への負担を軽減します。

費用は3割負担で3,000円前後、製作期間は1週間程度です。患者様一人ひとりの歯型に合わせて製作するため、フィット感が良く、効果的に歯を保護することができます。

ナイトガードには、歯の摩耗を防ぐ効果、歯の破折を防ぐ効果、顎関節への負担を軽減する効果、咬筋の緊張を緩和する効果があります。

日常生活指導

日中の食いしばりを意識的に止めるよう指導します。TCH(上下歯列接触癖)を改善することも重要です。

TCHとは
上下の歯を無意識に接触させる癖のことです。通常、上下の歯は会話や食事以外では接触しませんが、TCHがあると、持続的に筋肉が緊張し、歯や顎に負担がかかります。

TCH改善のための工夫
「歯を離す」という付箋を貼る、スマートフォンのアラームを設定する、意識して上下の歯を離すなど、自分で気づく工夫をすることが効果的です。

その他の生活指導

  • ストレスを軽減する(リラックスする時間を作る、趣味を楽しむ)
  • 頬杖をつかない
  • うつぶせ寝をしない
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 適度な運動をする

ボトックス注射への対応(今後導入予定)

ナイトガードのみで改善しない場合は、他院でのボトックス注射を勧めることもあります。ボトックス注射は、咬筋に注射することで、筋肉の力を弱め、歯ぎしりや食いしばりを軽減する効果があります。

当院では現在行っていませんが、今後院内での導入を検討しています。

歯ぎしり・食いしばりのリスク

歯ぎしり・食いしばりのリスク

歯ぎしりや食いしばりを放置すると、以下のようなリスクがあります。

歯への影響

歯の摩耗
歯が削れて平らになります。エナメル質が失われると、象牙質が露出し、知覚過敏を引き起こします。

歯の破折
強い力がかかることで、歯が割れたり、欠けたりします。特に、神経を取った歯は破折しやすくなります。

詰め物や被せ物の脱落・破損
詰め物や被せ物が外れたり、割れたりすることがあります。

歯の動揺
歯がグラグラすることがあります。歯周病がある場合は、さらに進行しやすくなります。

顎への影響

顎関節症
顎の痛み、口が開きにくい、顎から音がするなどの症状が出ます。

詳しくはこちら(顎関節症)

咬筋の発達
咬筋が発達し、エラが張って見えることがあります。

その他の影響

頭痛
側頭筋(こめかみの筋肉)が緊張することで、頭痛を引き起こします。

肩こり
首や肩の筋肉も緊張し、肩こりを引き起こします。

睡眠の質の低下
歯ぎしりにより、深い睡眠が妨げられることがあります。

歯ぎしり・食いしばり治療の流れ

歯ぎしり・食いしばり治療の流れ

初診・問診

いつから症状があるのか、家族に指摘されたことがあるか、朝起きた時に顎が疲れているかなどをお伺いします。ストレスの有無、生活習慣なども確認します。

検査

視診、触診、レントゲン撮影により、歯ぎしりや食いしばりの有無と程度を診断します。歯の削れ具合、咬筋の発達、顎関節の状態などを詳しくチェックします。

診断・治療計画の説明

検査結果を基に、歯ぎしりや食いしばりの診断を行い、治療計画を説明します。ナイトガードの製作、生活指導などを提案します。

ナイトガードの製作

歯型を取り、患者様専用のナイトガードを製作します。1週間程度で完成します。

ナイトガードの装着・使用指導

完成したナイトガードを装着し、使用方法を詳しく説明します。基本的には就寝時に使用していただきますが、症状により日中も使用することがあります。

お手入れ方法(歯ブラシで洗浄、洗浄剤の使用)もお伝えします。

生活指導

日中の食いしばり、TCHの改善方法を指導します。ストレス軽減のためのアドバイスも行います。

定期的なチェック

ナイトガードが合っているか、歯の状態に変化はないかを定期的にチェックします。ナイトガードが摩耗したり、破損したりした場合は、新しいものを製作します。

よくある質問

よくある質問

歯ぎしりは治りますか?

完全に止めることは難しいですが、ナイトガードを使用することで、歯や顎への負担を大幅に軽減できます。ストレスが原因の場合は、ストレスを減らすことも重要です。生活習慣の改善により、歯ぎしりの頻度や強さが減ることもあります。

ナイトガードはずっとつけないといけませんか?

歯ぎしりの癖がある限り、継続使用をお勧めします。使用を中止すると、再び歯や顎への負担が増えてしまいます。ナイトガードは消耗品なので、定期的に新しいものに交換する必要があります。

日中の食いしばりはどうすればいいですか?

日中の食いしばりは、意識的に止めることができます。「歯を離す」という付箋を貼るなど、自分で気づく工夫をすることが効果的です。仕事中やパソコン作業中に食いしばりやすい方は、定期的に意識する時間を作りましょう。

子どもも歯ぎしりをしますか?

子どもも歯ぎしりをすることがあります。多くの場合、乳歯から永久歯への生え変わりの時期に起こり、成長とともに自然に治まります。ただし、永久歯が大きく削れている場合や、顎の痛みを訴える場合は、ナイトガードの使用を検討します。

ボトックス注射とナイトガードの違いは?

ナイトガードは、歯を保護する装置です。歯の摩耗や破折を防ぎますが、歯ぎしりや食いしばりそのものを止めることはできません。ボトックス注射は、咬筋の力を弱めることで、歯ぎしりや食いしばりの強さを軽減します。ナイトガードで改善しない場合や、咬筋の発達が著しい場合に、ボトックス注射を検討します。

歯ぎしりの原因は何ですか?

ストレス、咬み合わせの異常、遺伝、睡眠障害など、さまざまな原因が考えられます。多くの場合、ストレスが大きな要因となっています。ストレスを軽減することで、歯ぎしりが改善することもあります。

ナイトガードが合わない場合はどうすればいいですか?

装着時に痛みや違和感がある場合は、すぐにご連絡ください。調整することで、快適に使用できるようになります。我慢して使い続けると、歯ぐきや顎に悪影響を及ぼすことがあります。