デンタルコーディネーターによるカウンセリング

患者さん一人ひとりの要望に沿った治療を提供するために

当院に来るすべての患者さんは、さまざまな事情や思いをお持ちです。
当院はそんな一人ひとりの患者さんの価値観や思いに寄り添い、その人にとって最善の治療を行うことを目指しています。

 

しかし従来の体制では、歯科医師に話しづらかったり、歯科医師が話した治療の選択肢に対して意思決定が難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。

 

そこで当院のチーム医療では患者さんとのコミュニケーションを、歯科専門のカウンセラーであるデンタルコーディネーターが担当します。
デンタルコーディネーターは患者さんが治療に求めるものをヒアリングし、それに合った選択肢を一緒に考えます。

デンタルコーディネーターとは

デンタルコーディネーターは、歯科専門のカウンセラーです。
そして、カウンセリングスキルのみならず、最新の歯科治療や歯科予防の知識、歯科のマネジメントなどの学びも修了しています。

 

当院では歯科医師や歯科衛生士など、様々なスタッフが患者さんに寄り添った治療を目指していますが、デンタルコーディネーターは技術者とは異なる視点で患者さんの相談相手となります。

デンタルコーディネーター　インタビュー

当院でデンタルコーディネーターとして活動する中坪さんにインタビューしました。

デンタルコーディネーターはどんなお仕事？

デンタルコーディネーターは、簡単にいえば、歯科分野のカウンセラー専門職です。
診察自体は歯科医師が行いますが、診察の前後に患者さんがデンタルコーディネーターとお話する時間を持つことで、患者さんに寄り添った治療を目指しています。

 

診察前は、デンタルコーディネーターが患者さんのご希望を聞きます。
患者さんが来院した目的や背景、不安な点などを詳しくヒアリングし、それを歯科医師に伝えます。

 

診察時は、歯科医師から現在の口の状態や治療計画について説明があります。
診察後は、デンタルコーディネーターとの10分程度の会話の中で、次回以降患者さんにとって最善の一歩が進めるようにサポートします。
必要に応じて、医療技術者とは違う視点から相談することもあります。

なぜデンタルコーディネーターが必要なの？

当院では、歯科医師をはじめ、すべてのスタッフが患者さんに寄り添った治療を大切にしています。
歯科医師は患者さんに資料を見せながら、現在のお口の状態や治療の選択肢をお話します。

 

しかしながら、患者さんにご希望はあっても、それを歯科医師に伝えられるとは限りません。
なんとなく漠然とご希望があっても言葉にならない方がいたり、言葉になっていても発信できない方もいます。

特に20～30代の若くて治療経験の少ない方や内気な方や、性格的に歯科医師に思うようにご希望やご不安を発信するのが苦手な方、また複数の選択肢があることで迷って決められない方もいるかと思います。

 

そこで、デンタルコーディネーターが治療前に入念にヒアリングをして、治療後にフォローを行うことで、患者さんがご希望にあった治療を受けられるようサポートします。

治療前のカウンセリングはどんなことを話す？

初めて当院にきた患者さんに初回は10分ほどお話を聞きます。
たとえば、「検診です」の一言で、全てが進んでいってしまうことがあると思いますが、私たちはすべての患者さんの行動には目的があると考えています。

 

患者さんが

 

「健診です。」

 

と言われた後も

 

「お口の中で気になるところはありますか？」
「今までのところではなく当院を選んだ理由は？」

 

などの質問を通じて、患者さんが当院にきた背景を聞き、最善の治療を受けるお手伝いをします。
その後、ヒアリングした内容をふまえ、歯科医師が診察します。

治療後のカウンセリングはどんなことを話す？

治療の説明は歯科医師から行います。
その後、事務的な費用やスケジュール面については、デンタルコーディネーターがお見積書や治療計画書とともに話します。
また、患者さんが意見交換をしたい場合やもう少しゆっくり話したい場合にご相談にのっています。

 

たとえば、前歯に虫歯が見つかり、複数の治療から選ぶ場合があります。
虫歯をなるべく繰り返したくない患者さんにとって

 

「セラミック治療なら綺麗なかぶせものができます」

 

という言葉は的外れに感じられますが

 

「セラミック治療は予後がよく、長持ちしますよ」

 

という言葉は的を射るのではないでしょうか。

 

患者さんがご自身の価値観にあった見方で治療の選択肢をフォローすることでご自身に合った治療を選びやすくなります。

中坪さんはどうやってデンタルコーディネーターになりましたか？

10年前から歯科医院でアシスタントや受付として働いていました。
そして、8年前くらいに民間の資格がいくつかできて、私は3箇所で認定資格を取得しました。

 

「さきほど歯科医師からきいた治療は、あなたの価値観でいうとこんな特長がありますよ」

 

という説明ができるので、患者さんのニーズに沿った治療の選択肢を提案できるのだと思います。

デンタルコーディネーターから見た当院の特徴は？

これまで当院を含めて5つの歯科医院で働きましたが、患者さんへの説明に使う資料の豊富さに驚きました。
資料なしで口頭で説明するところが多い中、説明が丁寧というのもありますし、こんなに資料を用意する歯科医院は初めてでした。

 

他院で治療した患者さんと話していると

 

「気づいたら銀色のかぶせ物が入っちゃっていた」

 

という声を聞きます。

 

当院はそういった意味で対照的です。
治療の選択肢が複数ある場合は、

 

「治療方法は○つあるので、選んでください」

 

と話します。
患者さんが主体で、患者さんに選択権があると考えています。

デンタルコーディネーターとの向き合い方は？

些細なことでも構いません。
家族や友人に話す感覚で思いのまま話してみてください。

 

私たちは患者さん一人ひとりの考えや思いを大切にし、最善な治療方法を提供します。
気軽に相談できる場所、そんな環境を目指しています。

中野坂上駅から５分の歯科医院です