顎関節症

顎関節症

当院では、問診、視診、触診、レントゲン撮影により詳しく診断し、保険適用のスプリント療法や生活指導を行います。

  • 「顎が痛い、口が開きにくい」という方
  • 「顎から音がする」とお悩みの方

顎への負担を軽減し、根本的な改善を目指す治療について一度ご相談ください。

目次

顎関節症とは

顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に問題が生じ、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。顎が痛い、口が開きにくい、顎から音がするなどの症状が特徴です。

20~30代の女性に多く見られますが、年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる疾患です。ストレス、歯ぎしり、食いしばり、咬み合わせの異常、外傷、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。

近年、顎関節症の患者様は増加傾向にあり、現代のストレス社会と関係があると考えられています。

当院の顎関節症治療における特徴

丁寧な診断

問診、視診、触診、レントゲン撮影により、顎関節症の診断を行います。開口量の測定、顎の動きの確認、関節音の有無、筋肉の圧痛などを丁寧にチェックします。

問診では、いつから症状が出たのか、どのような時に痛むのか、生活習慣、ストレスの有無などを詳しくお伺いします。これらの情報から、顎関節症のタイプを分類し、最適な治療法を選択します。

必要に応じて、CT撮影やMRI撮影(連携医療機関)を行うこともあります。関節円板の位置や形態を確認することで、より正確な診断が可能です。

スプリント療法(保険適用)

顎関節症の治療で最も一般的な方法が、スプリント療法(マウスピース)です。就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる顎への負担を軽減します。

保険適用で製作でき、3割負担で3,000円前後、製作期間は1週間程度です。患者様一人ひとりの歯型に合わせて製作するため、フィット感が良く、効果的に顎の負担を減らすことができます。

スプリントには、筋肉の緊張を緩和する効果、関節への負担を軽減する効果、歯ぎしりや食いしばりの力を分散する効果があります。

生活指導による根本的改善

スプリント療法と並行して、生活指導も重要です。顎に負担をかける生活習慣を改善することで、根本的な改善を目指します。

当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた、実践しやすいアドバイスを提供しています。無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。

顎関節症の症状と原因

顎関節症の症状と原因

主な症状

顎の痛み
顎関節やその周囲の筋肉に痛みが生じます。咀嚼時、口を開ける時、会話をする時などに痛みを感じることが多いです。

開口障害
口が開きにくい、開かないという症状です。正常な開口量は、指3本分(約40mm)と言われていますが、顎関節症では指2本分以下になることもあります。

関節音
顎を動かすと、カクカク、ジャリジャリ、パキッなどの音がします。音だけで痛みがない場合は、すぐに治療が必要とは限りませんが、経過観察が必要です。

咬み合わせの違和感
急に咬み合わせが変わったように感じることがあります。顎関節の位置がずれることで起こります。

その他の症状
頭痛、肩こり、首の痛み、耳の痛み、めまいなど、一見顎とは関係なさそうな症状が出ることもあります。

主な原因

歯ぎしり・食いしばり
就寝中の歯ぎしりや、日中の食いしばりは、顎関節や筋肉に大きな負担をかけます。ストレスが原因で起こることが多いです。

ストレス
精神的ストレスは、筋肉の緊張を引き起こし、顎関節症の発症や悪化につながります。

TCH(上下歯列接触癖)
上下の歯を無意識に接触させる癖です。通常、上下の歯は会話や食事以外では接触しませんが、TCHがあると、持続的に筋肉が緊張します。

咬み合わせの異常
歯の欠損、不適切な詰め物や被せ物、歯並びの問題などにより、咬み合わせに異常が生じると、顎関節に負担がかかります。

外傷
顎や頭部への強い衝撃により、顎関節が損傷することがあります。

生活習慣
頬杖をつく、うつぶせ寝、片側だけで噛む、猫背などの生活習慣も、顎関節症の原因となることがあります。

顎関節症治療の流れ

顎関節症治療の流れ

初診・問診

いつから症状が出たのか、どのような症状か、生活習慣、既往歴などを詳しくお伺いします。顎関節症のタイプを分類するための重要な情報です。

検査

開口量の測定、顎の動きの確認、関節音の有無、筋肉の圧痛をチェックします。レントゲン撮影により、顎関節の骨の状態を確認します。

必要に応じて、CT撮影やMRI撮影(連携医療機関)を行うこともあります。

診断・治療計画の説明

検査結果を基に、顎関節症のタイプを診断し、治療計画を立案します。スプリント療法、生活指導、薬物療法など、患者様の状態に応じた治療法を提案します。

スプリントの製作

歯型を取り、患者様専用のスプリントを製作します。1週間程度で完成します。

スプリントの装着・使用指導

完成したスプリントを装着し、使用方法を詳しく説明します。基本的には就寝時に使用していただきますが、症状により日中も使用することがあります。

生活指導

顎に負担をかける生活習慣を改善するためのアドバイスを行います。

  • 硬いものを避ける(せんべい、フランスパン、肉の固まりなど)
  • 大きく口を開けない(あくびをする時は手で支える)
  • 頬杖をつかない
  • うつぶせ寝をしない
  • 片側だけで噛まない
  • 長時間の咀嚼を避ける(ガムなど)
  • ストレスを軽減する(リラックスする時間を作る)
  • TCHを意識する(上下の歯を離すことを意識する)

定期的なチェック

症状の経過を確認し、必要に応じてスプリントの調整を行います。症状が改善すれば、スプリントの使用を減らしていきます。

薬物療法(必要に応じて)

痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤を処方します。筋肉の緊張が強い場合は、筋弛緩剤を処方することもあります。

他院への紹介(必要に応じて)

当院の治療で改善しない場合や、より専門的な治療が必要な場合は、連携医療機関をご紹介します。

よくある質問

よくある質問

顎関節症は治りますか?

多くの場合、スプリント療法や生活指導により、症状は改善します。軽度から中等度の顎関節症であれば、適切な治療により、数週間から数ヶ月で症状が改善することが多いです。ただし、完治するまでには時間がかかることもあり、再発することもあります。継続的な管理が重要です。

スプリントはずっとつけないといけませんか?

症状が改善すれば、スプリントの使用を中止できることもあります。ただし、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、予防のために継続使用をお勧めします。症状がなくなっても、週に数回使用することで、再発を防ぐことができます。

顎関節症の原因は何ですか?

歯ぎしり、食いしばり、ストレス、咬み合わせの異常、外傷、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。多くの場合、複数の要因が組み合わさって発症します。そのため、治療も多角的なアプローチが必要です。

咬み合わせの治療は必要ですか?

咬み合わせの異常が原因の場合は、矯正治療や補綴治療が必要になることもあります。ただし、まずはスプリント療法や生活指導から始めることが一般的です。スプリントで症状が改善すれば、咬み合わせの治療は不要なこともあります。

詳しくはこちら(嚙み合わせ)

ボトックス注射は行っていますか?

現在、当院ではボトックス注射は行っていません。スプリントのみで改善しない場合は、他院でのボトックス注射を勧めることもあります。ボトックス注射は、咬筋の力を弱めることで、歯ぎしりや食いしばりを軽減する効果があります。今後、院内での導入を検討しています。

手術が必要になることはありますか?

ほとんどの顎関節症は、保存的治療(スプリント療法や生活指導)で改善します。手術が必要になるのは、関節円板の位置異常が重度の場合や、関節の変形が著しい場合など、ごく一部の症例です。

顎関節症を放置するとどうなりますか?

軽度の顎関節症は、自然に治ることもあります。しかし、放置して悪化すると、慢性的な痛み、開口障害の悪化、関節の変形などを引き起こすことがあります。症状が気になる場合は、早めに受診することをお勧めします。