虫歯の治療

当院の虫歯治療の特徴

当院が虫歯治療を行う上で大切にしていることを5点紹介します。

患者さんが納得してから治療

当院では患者さんの価値観に寄り添った治療を目指しています。カウンセリングの後、適切な治療プランを提案をし、患者さんが納得してから治療を始めることを基本方針にしています。

治療開始前には、歯科医師から
・現在どんな状態なのか
・どんな治療が必要な状態なのか
・治療の選択肢があるか
等を説明します。

歯を守るための提案

歯は削れば削るほど、強度が落ちてしまいます。
「なるべく削りたくない」「なるべく神経を抜きたくない」「なるべく歯を抜きたくない」を希望する方には、最善の治療提案が可能です。

提案する際は、最新の学会で発表されたエビデンスに基づき、治療の予後が良好なものを提案します。

痛みに配慮した虫歯治療

痛みへの恐怖心が強い方はお申し出ください。

当院で虫歯治療を行う際は、極力痛みが出ないように段階を踏みます。注射針の「チクッ」を感じないように表面麻酔を塗り、電動麻酔器を使用してお口に膨張感を感じないようにします。また針は極細針を使用しています。

※状態によって電動麻酔と手動麻酔を使い分けております。

エビデンスに基づく接着システム

虫歯を取り除いた後は詰め物やかぶせ物をくっつける際に接着を行います。実はこの接着システムは治療の予後に大きく関わります。

当院では、接着システムについて学術的根拠をしっかり理解した歯科医師が治療にあたります。治療する部分や材質により何種類もある接着剤からより長持ちする修復物で虫歯を治療します。

セレックシステムを利用した修復物作成

虫歯を取り除いた後は、詰め物やかぶせ物を作成します。口腔内をスキャンして高精度な3次元データにし修復物を作成します。

セレックシステムは歯の修復物の設計・製作をコンピューター制御で行います。数多くの国際的な学会で「世界中の審美治療の中で最も予後の良い治療法のひとつである」と報告されています。
自費診療、77,000円（税込）～

虫歯の原因にアプローチ

虫歯を削ってかぶせものをするだけで終わるという従来の治療だけでは、虫歯ができやすい口腔環境を改善できません。

当院では、すでにできた虫歯を治療する対症療法だけでなく、将来的な虫歯予防につながる原因療法も提案します。

虫歯の進行段階と治療内容

虫歯の進行段階により、治療の内容が異なります。

初期の虫歯

初期の虫歯（脱灰）は、定期的に通院いただける方は経過観察を行います。

エナメル質の虫歯

歯のエナメル質はとても硬い組織です。エナメル質の虫歯でも、削らずに経過観察を行うことも可能な段階です。（ただし状態によっては、虫歯を削って詰めることがあります。）

象牙質の虫歯

象牙質は防御機能がないため、虫歯の進行が早く進んでしまいます。早期発見、早期治療が望ましいです。虫歯になった箇所を削って、詰め物やかぶせ物を入れます。

この段階では、まだ歯に神経や血管が通っていて、歯に栄養が行き届く状態です。この段階で虫歯の進行を食い止めることが歯の寿命を考える上で肝となります。

象牙質の虫歯が進行したら

象牙質の奥には神経が通っています。象牙質の虫歯が進行すると、削ってそのままかぶせ物をするだけでは知覚過敏や痛みが生じるリスクが生じる場合があります。そのリスクを予防するのがイミディエイトデンティンシーリングです。

イミディエイトデンティンシーリング

イミディエイトデンティンシーリングとは、歯質や神経を保護して、治療後に知覚過敏や痛みが出るのを防ぐ治療です。

神経を抜く治療が必要な場合も、イミディエイトデンティンシーリングで回避できる場合があります。（保険適用外）

神経の治療が必要な虫歯

虫歯が進行すると、歯の神経がある歯髄（しずい）に到達します。その場合、歯の根の治療を行うのが基本です。

歯の根には、神経や血管が通っています。治療では、歯の神経や血管を全て抜き取り、根管という管の中を清掃・殺菌します。その中に詰め物を充填する治療です。

治療の回数は、一般的に平均すると2～4回にわたって治療が必要ですが、当院ではできるだけ早く、できるだけ痛みを抑え、できるだけ再発の少ない治療を行うための治療設備をそろえています。

歯をなるべく抜かない治療

日本の保険診療では歯が根だけになってしまうと、抜歯適用となります。虫歯が歯肉の奥深くまで進んだり、歯が折れたりした場合でも抜歯を回避できる場合があります。他院で抜歯と言われた方でもセカンドオピニオンにお越しいただけます。

当院では少しでも望みがある歯に関しては、各種治療の提案が可能です。以下に一部を紹介します。（すべて自費診療）

エクストリュージョン

エクストリュージョンとは、歯の根だけになってしまった歯を上に引っ張り上げることで、かぶせ物の土台を確保する治療法です。

クラウンレングスニング

クラウンレングスニングとは、歯の根だけになってしまった歯の歯ぐきを下げ、根の一部を露出させることでかぶせ物の土台を確保する治療法です。

歯根端切除術

歯根端切除術とは、歯の根の治療をしても歯の根の先にある感染が消失しない場合に行う治療法です。外科的に感染部位を除去する治療法です。

パーフォレーション修復

パーフォレーション修復とは、何らかの原因で歯の壁に穴が開き骨まで通じてしまった場合にその穴を防ぐ治療法です。

虫歯の原因にアプローチして再発予防

当院の虫歯治療は、感染部位を除去して詰め物やかぶせ物をしたら「はい、終わり」ではありません。

虫歯になった原因にしっかりとアプローチし、虫歯再発を予防します。

• 虫歯のリスク要因を患者さんに共有
• 磨き残しの少ないお手入れへ
• 歯並びや咬み合わせのチェックと調整

削る治療から、予防する治療へ

これまでの虫歯治療は、「虫歯を削り、人工物でおぎなう」が基本でしたが、虫歯と治療を繰り返しているうちに、歯が弱くなってしまいます。虫歯にならないための原因をなくさないと、平均寿命が長い今、健康な歯を残せません。

虫歯の直接的な原因は細菌ですが、カリオロジー（虫歯の学問）の研究により、その背景には様々な要因が関係していることがわかってきました。

• 歯ブラシの当て方
• 咬み合わせ
• ものが詰まりやすい歯並び
• 食事のバランス

当院では、患者さんの虫歯のリスク要因を患者さんと共有して、将来的な虫歯を予防するための選択肢を提案します。

予防・クリーニング

治療内容でお悩みの方へ

虫歯治療を繰り返しているうちに、歯が弱くなってしまっていることに気が付かれる方もいるのではないでしょうか。

当院では歯を削る前に、お口が今どんな状態でどんな治療が必要なのか、どんな選択肢があるのかなどを詳しくお話しします。

患者さんの価値観は様々です。歯の健康を重視する方、見た目の美しさを重視する方、来院回数や治療期間を重視する方、治療費用を重視する方など、お一人おひとりの価値観に寄り添います。

また、治療の際はすべての患者さんがなるべくリラックスして受けていただけるよう様々な配慮をしております。たとえば歯医者さんが苦手な方にも配慮しますので、まずはご相談ください。

中野坂上駅から５分の歯科医院です